日々の健康に寄り添う
千葉西WEBマガジン
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患者様の不安に寄り添い、ともに歩む外来がん治療のパートナー
外来がん治療専門薬剤師
木村 敦
2026.04.13

 私は外来がん治療専門薬剤師として、外来化学療法センターを中心にがん治療に関わっています。点滴中の服薬指導、医師の診察前に行う「薬剤師外来」での面談、抗がん剤の調整などが主な業務です。がん治療は、治療効果だけでなく副作用や日常生活との折り合いに悩みやすいもの。患者様の「こうしたい」という希望や、「ここが心配」という悩みを丁寧に伺い、医師・看護師と共有しながら、その方に合ったかたちで治療を続けられるようサポートしています。根治を目指す治療では患者様に踏ん張ってもらう場面もありますが、つらいときは、継続のための工夫や薬の減量も含めて一緒に考えます。


 やりがいを感じるのは、患者様の気持ちに寄り添いながら不安を具体的な対策へ変え、治療の継続を後押しできたときです。例えば、ある乳がん患者様は、抗がん剤による吐き気があったものの「この程度で言っていいのかな」と医師への相談をためらっていました。予防薬を使用していたのですが、いざ吐き気が出た際の対処薬が手元になく、「自宅で強く出たらどうしよう」と不安を抱えていたのです。点滴治療中にこぼれた悩みの言葉を受けて私から医師へ相談し、薬を追加してもらったところ、「気持ち悪くなったけど、薬があったおかげで安心して過ごせた」と言っていただけました。


 私たちは医師だけでなく、看護師や薬剤師を含めたチームとして患者様を支えています。「先生には言いづらいけれど、ちょっと心配」「こんなこと相談していいのかな」―そう感じることがあれば、遠慮なく声をかけてください。「薬剤師の話も聞いてみたい」と言っていただければ、一緒に不安を整理し、安心して治療に向き合えるようお手伝いします。

きむら あつし 木村 敦
外来がん治療専門薬剤師
抗がん剤の効果や副作用、治療計画を患者様が理解しやすいよう、日頃から「噛み砕いて伝えること」を意識しています