部門

薬剤部について

当薬剤部に勤務する薬剤師はやりがいと向上心を持っています。それはすなわち患者様を薬の副作用から守るため、不安に寄り添って知りたい事をお答えできるための行動になります。我々薬剤師は患者様や他の医療者に頼られ、期待に応える事で更に成長することができます。薬剤師は国家資格をとった後に、様々な専門認定資格を取得することが可能です。もっともそれらを取らなくても詳しい薬剤師はおりますが、第三者機関に認めてもらっている事は患者様にとっても安心に繋がる事と思います。当薬剤部ではがん薬物療法に関する専門認定、感染制御に関する専門認定、その他、糖尿病や妊娠と薬、アカデミック・ディテーリングなど多岐にわたる専門家が在籍しております。

薬学生の皆さんへ

当薬剤部では新入生に4、5年目のチューターをつけて、個別の理解度に合わせたステップアップを行っています。2年次からは総合病院ならではの全ての診療科・病棟をローテーションすることで自分に合った担当場所を見つけることが可能です。前述した認定や専門取得の先輩に指導を受けられる事はもちろん、影響を受けて自分だけでは思いつかなかった道に進むケースもあります。

また、グループ病院の特徴である離島僻地医療への参加も経験することができ、薬剤師としても人間としても成長する機会に恵まれているといえます。病院薬剤師になるかどうか迷っている方や、大学附属病院のように臨床研究に興味がある方には2年制のレジデント制度のコースもおすすめしています。

                     薬剤部長 出雲貴文

東京理科大学薬学部教員として勤務後、2020年4月より、薬剤部顧問になりました小茂田昌代です。薬剤師が薬の専門家として職能を十分発揮し、患者様の最適な薬物治療の実践に日々貢献できるよう、臨床研究の計画、学会発表、論文投稿により、専門薬剤師や学位取得を支援させていただいています。また、日本アカデミック・ディテーリング研究会代表理事として、アカデミック・ディテーリングの実践を支援しています。

顧問  小茂田昌代

薬剤部の概要

・スタッフの構成

薬剤師人数:63名(男性26名・女性37名)、薬剤師助手:女性3名(令和6年10月現在)、顧問:1名

・認定・専門取得状況
                       
認定・専門人数
日本医療薬学会医療薬学指導薬剤師 1名
日本医薬品安全性学会 医薬品安全性専門薬剤師1名
医薬品安全性指導者1名
日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師 多数
がん薬物療法専門薬剤師1名
がん薬物療法認定薬剤師2名
感染制御認定薬剤師5名
妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師1名
日本薬剤師研修センター 認定薬剤師 多数
漢方薬・生薬 認定薬剤師1名
小児薬物療法 認定薬剤師1名
日本臨床腫瘍学会 外来がん治療専門/認定薬剤師 11名
薬学教育協議会 認定実務実習指導薬剤師 8名
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 4名
日本静脈経腸栄養学会 栄養サポートチーム専門療法士 1名
日本糖尿病療養指導士認定機構 糖尿病療養指導士 4名
日本くすりと糖尿病学会 糖尿病薬物療法履修薬剤師 1名
日本アンチ・ドーピング協会 スポーツファーマシスト 3名
・院外活動・業績
池澤直樹   2023.11.4 第33回日本医療薬学会年会  
外来モルヌピラビル処方患者に対する妊娠リスク最小化プログラムの効果に関する研究
石木仁美   2023.11.4 第33回日本医療薬学会年会  
 集中治療室におけるプロトンポンプ阻害剤長期服用患者の現状と課題
香取哲哉   2023.11.4 第33回日本医療薬学会年会  
 電子カルテと保険薬局をつなぐ電子患者日誌の開発~これからのIoTツール薬の安全まもるくんとは~
岡田由美子  2023.11.5 第33回日本医療薬学会年会
 花粉症治療薬アカデミック・ディテーリング資料作成の試み~抗ヒスタミン薬の基礎薬学的特性に注目した比較~
香取哲哉   2023.6.23 第8回日本がんサポーティブケア学会学術集会
 ePROで外来がん薬物療法の有害事象を遠隔モニタリングした3例
三好文子   2023.7.17 第9回日本医薬品安全性学会学術大会
 授乳中に薬を飲んだら、本当に母乳をあげちゃダメ?!
吉田裕紀   2023.8.26 日本病院薬剤師会関東ブロック 第54回学術大会
 引き継がれる医薬品客観的評価の試み~フィネレノン~
三好文子   2023.9.3  日本アカデミック・ディテーリング研究会第2回学術大会
 授乳婦へのリスクコミュニケーションと診療所への情報提供が有用だった1例
吉田裕紀   2023.9.3   第11回日本くすりと糖尿病学会学術集会
 千葉西総合病院におけるDPP-4阻害剤のフォーミュラリー作成について
三好文子   2024.11.2 第34回日本医療薬学会年会
 徳洲会薬剤部会における妊婦授乳婦薬物療法研究会の創設と妊婦授乳婦への対応能力向上のための課題探索

スキルアップ

定期的に開催する院内や院外の勉強会を通して、薬剤部全体や薬剤師個々のスキルアップを図っています。

どなたでも参加できる勉強会もありますので、興味のある方はぜひ参加してみてください。

  • 外部講師を招聘して、千葉西薬剤部主催の勉強会(年3~4回)
  • 松戸市薬剤師会や市内病院と協同の松戸市薬薬連携(がん)の勉強会(年4回)
  • 松戸市立総合医療センター薬剤部との病棟薬剤業務研究会(隔月)

 など