お知らせ

病院長よりご挨拶

お知らせ
2021.01.06

みなさん、こんにちは。
千葉西総合病院の院長を拝命してから、今年でちょうど18年目となります。米国での12年間の医師生活を経て、日本に帰国し、当院に入職したのが、1997年暮れ。足掛け25年つまり、1/4世紀をこの病院で過ごしたことになります。

入職後7年で院長を拝命したのですが、一言でいえば、ほかに人がいなかった、というだけで、私に院長たる実力や経験、見識があったと認められていたわけではないと思います。
私自身も、心臓カテーテル治療を中心とした循環器系の臨床診療を中心として、一生涯現役医師を続けていくつもりでしたので、院長という管理職にさほど希望や執着があったわけではありませんでした。しかし、一度受けたからには、やはりそれなりの実績を出し、恥ずかしくないような診療、および経営の評価を頂くのが筋と考え、自分自身の仕事の他に、病院経営も初心者ではありましたが、これまで微力ながら研鑽を積んできました。
おかげさまで、職員一人当たりの病院収入、利益は徳洲会グループの中で常にトップクラスを維持するまでになりました。これはひとえに職員全員の協力の賜物、患者様からのサポートがあってのことだと思います。 また、アップデートされたニュースにありますように、私の専門とする心臓カテーテル治療は、12年連続、正確には13年連続日本一に輝くことができました。また、パートナーである心臓血管外科チームも初めて全国ランキング5位に入りました。
そのほかにも、消化器外科、消化器内科等の診療科が全国レベルの症例数を維持しながらがんばっています。

さて、コロナ禍が始まって、もうすでに2年半が過ぎようとしています。ご承知の方も多いと思いますが、当院では2年前に、まだコロナ感染がごく初期のころ、PCR検査もその頃はできませんでしたが、持ち込み患者さんによる想定外の持ち込み感染があり、院内クラスターが発生しました。それは、幸運にも10日から2週間の間に沈静化し、第一波はほぼ終息しました。第二波が必ず来ると考え、全国初の独立コロナ病棟を大至急建設しました。結果的にはこれが大変役に立ち、軽傷から重症まで、延べ約1500名のコロナに感染した入院患者様を受け入れることができました。これは千葉県のみならず、日本でトップクラスの数字で、マスコミにも取り上げられたことがあります。この独立コロナ病棟は、CIWSと呼ばれ、すべてが本館から隔離されており、本館機能を全く損なわずに、多くのコロナ患者様を受け入れ、社会貢献することができました。特に重要なことは、コロナに感染した患者様を、ゾーニングされたとは言え、同じ建物にいれることは他の患者様への感染機会を多くすることになります。独立したコロナ感染病棟をつくればその可能性はなくなります。その甲斐あって、患者様には、コロナ対策により社会貢献すると同時に、その影響全くなく、安心・安全に病院生活を送れることを理解していただき、結果的には、コロナ禍にかかわらず心臓のカテーテル治療は減るどころか、ますます増加し、2021年度、2022年度立て続けに前年を更新し、同時に日本最多治療数を更新することができました。コロナ禍はまだまだ油断を許さず、新しいBA2株を中心に、第七波の形成が危惧されます。しかしながら、我々千葉西総合病院は職員全員の使命感と気概をもって、コロナ禍の中、コロナ対策、コロナ患者様の受け入れを十分に果たしながら、安全・安心な心臓血管治療を中心とした各種医療を提供していきたいと考えています。

新年度に入って、亀田総合病院から八重樫先生を教育担当の内科部長にお招きすることができ、医師、その他職員はうれしい気持ちでいっぱいです。また、米国人外科医の先生も、インストラクターとして着任されました。今後は通常診療を堅実に行い、コロナ対策も十分に行い社会貢献しながら、次世代の医師の育成、中身のある医学教育を進めてまいりたいと思います。

2022年4月1日
病院長 三角和雄