CoroFlow™システム
CoroFlow™システムとは
CoroFlow™システムは、微小冠動脈を含む冠動脈の血流、循環を客観的かつ包括的に評価するために血行動態測定システムです。本システムを用いることで、冠動脈造影検査で異常はないが狭心症症状があるINOCA(非閉塞性冠動脈疾患による狭心症)やCMD(冠微小循環障害)を定量的に評価・診断できるため「隠れ狭心症」の発見に役立ちます。

CMD(冠微小循環障害)について
CMD(冠微小循環障害、もしくは微小血管狭心症)とは、心臓に張り巡らされる冠動脈のうち、細く微細な箇所(微小冠動脈)に異常が生じる病気です。
心臓を動かすための栄養を運んでいる動脈を冠動脈といい、3本の太い血管があることが知られています。しかし、それら太い血管は全体の約5%に過ぎず、残り95%は太い血管から枝分かれした先の細い血管である微小冠動脈が占めています。冠動脈の血流に異常があることで起こる病気を虚血性心疾患と言いますが、それらの原因は、微小冠動脈の障害=CMDである場合があります。
CMDを患っている方は、CMDでない方と比べて、3年経過時の死亡や狭心症、心筋梗塞のリスクが4〜5倍となるという報告があります。症状があれば、冠動脈(太い血管)だけでなくCMDについても検査を行い、必要な場合は対処することが大切です。

検査の実際
カテーテルによる検査となります。圧・温度センサー付きワイヤー(プレッシャーワイヤー)を冠動脈内に挿入し、CFRおよびIMRと呼ばれる指標を計測します。一連の狭心症検査にプラスして行われる場合がほとんどです。
検査時間は通常のカテーテル検査に加えて5〜10分程度となります。コーヒー、緑茶などのカフェイン摂取は、検査前日よりお控えいただきます。
2つの重要指標
- CFR(冠血流予備能): 運動をした際に安静時に対して血流量がどれだけ増加するかを示す比率(正常値: 2.0以上)
- IMR(微小循環抵抗指数): 微小冠動脈の抵抗を表す指標(正常値は25未満、低いほど良い)

よくある質問と回答
隠れ狭心症が発見できることです
心臓CTやカテーテル検査では異常が見つからないが胸痛などの冠症状がある、CMDの方を発見することができます
通常のカテーテル検査に加えて、5〜10分程度です。
カフェインの摂取を前日よりお控えいただきます
検査時に使用するお薬の効果を阻害する恐れがあるため、コーヒー、緑茶、エナジードリンクなどのカフェイン摂取は、検査前日よりお控えいただきます。
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この記事を書いた医師

堂垂 大志(どうたれ たいし)
千葉西総合病院 循環器内科




