救急救命士
当院では救急救命士が特定行為(静脈路確保・気管挿管等)を実施しています!
当院は救急救命士を数年前から採用を始め、2022年度より「救急救命士」としての職位が制定されました。新入職者を含めて12人が在籍しており、24時間体制で対応しています。
救急救命士はこれまで主に現場活動や救急搬送といったプレホスピタル領域(病院に到着する前の現場・搬送中の医療)を中心に活動してきました。しかし、2021年10月の法改定により外来患者に対して33項目の処置が可能となり、病院内における活動の場が飛躍的に広がりました。これにより救急救命士は“病院前”だけでなく“病院内”の救急医療においても専門性を発揮できる職種へと大きく役割が広がりました。
当院の救急救命士は医師・看護師と密に連携しながら初期対応の一翼を担い、チーム医療の一員として当院の救急医療に積極的に参画しています。
特定行為の実施について
2023年9月より救急救命士メディカルコントロール委員会(MC委員会)を立ち上げ、救急救命士が院内で医療行為を行えるようマニュアルを作成、研修を実施できるように調整をしました。それを受け、2025年度に特定行為および包括的指示に基づく処置を実施できる研修を行いました。
気管挿管については、2025年12月に院内研修を終了、千葉県MCへの登録・認定も完了し、医師の指示のもと実施しています。
さらに静脈路確保、アドレナリン投与、ブドウ糖投与に関しても院内研修を終了し、救急外来にて実施しています。



当院での救急救命士業務
※赤文字は体制構築中
- 救急外来における特定行為
- 救急外来における包括的指示
- ホットライン対応
- 救急外来における物品補充
- 救急外来における診察、処置の介助
- 検査出し
- 病棟移送
- 救急車内の物品補充
- 救急車の日常点検
- 転院搬送時の救急車運転
- 転院搬送時の運転介助(同乗)
- ICLS講習協力
- 院内等の急変対応
- DMAT活動
- 救急隊との連携(勉強会の開催・研修受け入れ・救急搬送患者統計・病院実習)
病院救急車
当院では病院救急車を3台保有しており消防機関へ転院搬送を依頼するのではなく、病院救急車による転院搬送を行っています。転院搬送の際は救急救命士が救急車の運転および同乗を担当し、安全かつ円滑な搬送を担っています。運転業務については病院独自の運転研修プログラムや院外研修を整備しており、十分なトレーニングを受けた上で実際の運転にあたります。未経験者や運転に不安のある方でも、段階的にスキルを身につけられる環境が整っています。搬送中の車内では、血圧測定や心電図モニタリングなどのバイタルサイン管理を行い、患者様の安全を確保すると共に必要な情報を整理・共有します。搬送先の医療機関到着後は申し送り(患者情報の共有)を実施し、スムーズに治療・処置へつなげられる体制を構築しています。
また、当院は「年中無休・24時間オープンで救急を絶対断らない」方針を掲げており、軽症から重症まで多様な症例の患者を受け入れています。一方で当院での対応が困難な症例に対しては、病院救急車による転院搬送を行っています。夜間帯はスタッフが少なくなるため、これまで消防機関に依頼していたケースもありましたが、2025年度よりオンコール体制を構築し、夜間においても病院救急車で転院搬送を行える体制が整いました。




病棟・病院敷地内急変対応
病院敷地内や病棟、検査室などで患者様の急変や体調不良が発生した際は、先発隊として医師・看護師・救命士で駆けつけます。救急救命士は救急蘇生バック、LUCAS(自動心臓マッサージ装置)、McGRATH(ビデオ喉頭鏡)、AEDなどの救急機材を携帯行して速やかに現場へ駆けつけます。 救急救命士は入院患者様への医療行為は禁止されていますが、患者様の情報収集、必要機材の準備・搬送などを担当し、医師・看護師による救命処置が円滑に行われるよう、チームの一員として最大限のサポートを行っています。


保有資格について
当院では救急救命士の資格取得を推進しています。
当院所属救急救命士が保有する資格
- 救急救命士
- BLS・ACLS・ICLS・ICLSインストラクター
- PEARS
- PALS
- JPTEC
- MCLS
- ISLS
- 心電図検定4級
- 一般緊急自動車運転技能者課程
- 令和5年度医療機関に所属する救急救命士業務実地修練
在籍救急救命士からの声
Aさん 救急救命士経験5年目
まだ完成された組織ではありませんが、その分チャレンジできる環境があります。自分たちで考え、動き、現場を作っていけることがこの職場の魅力です。想いを共有できる仲間と、一緒にチームを育てていけたら嬉しいです
Bさん 救急救命士経験2年目
現在の体制は若い世代が中心のチームだからこそ、既存の枠にとらわれず、新しい取り組みを柔軟に導入できています。救急救命士が主体となり、「自分たちがやりたい医療」「現場で本当に必要な医療」を1つ1つ形にしていく文化がある職場です。
Cさん 救急救命士経験2年目
業務内容や運用方法、マニュアル、研修体制まで、現場に立つ私たち救急救命士の声を取り入れながら、1つ1つ形にしてきました。「やりたいこと」「現場で必要だと感じたこと」を自分たちで提案し、実際の業務として実現できる環境が、この職場の一番の魅力だと思います。
Dさん 救急救命士経験1年目
当院の救急救命士は、若い世代を中心としたチームです。決められた業務をこなすだけでなく「より良い救急医療のために現場で何が必要か」を自分たちで考え、実際の形にしていきました。 同じ想いを持つ方と一緒に現場をより良くしていけたら嬉しいです。
今後の展望と活動方針
今後は各種資格の取得を積極的に推進し、1人1人の知識・技術の向上を大切にし、継続的な教育と自己研鑽に取り組んでいきます。個人の専門性を高めていくことが組織全体の医療水準の向上に繋がるものと考えています。また、救急車内における特定行為等の実施体制を整え、実施率の向上と医療の質の両方を図る事で、搬送中から安心してもらえる医療の提供を目指します。現在は少人数ですが将来的には体制を充実させ、組織を大きくし“救急救命士科”として独立することを目標としています。さらにDMATへの参加も視野に入れ、災害医療にも貢献できる組織へと成長していきたいと考えています。
現在、救急救命士は新体制構築のため一時的に臨床工学科へ所属しています。お問い合わせにつきましては、臨床工学科までお願いします。
お問い合わせ先
臨床工学科 科長 林 貞治
Mail:cdc@chibanishi-hp.or.jp





