当院の心臓血管外科チームは、心臓血管外科主任部長中村喜次の執刀のもと、2025年7月22日に50代の男性に対し、国内で初めてダビンチ5を用いた心臓手術(僧帽弁形成術)を実施しました。また、翌7月23日には70代の男性に対するダビンチ5を用いた大動脈弁置換術を実施しました。いずれの手術も無事成功し、患者さんは術後順調に回復され、すでに退院されています。

■執刀医【心臓血管外科主任部長 中村 喜次医師】のコメント
今回の成功は、心臓外科分野におけるロボット支援手術の新たな可能性を示すものです。ダビンチ5の導入により、これまで以上に精密な手術が可能となり、力覚フィードバック機能がさらに安全な手術を可能とします。これらの革新によって患者さんの早期社会復帰が期待できます。今後も、この先進技術を積極的に活用し、心臓病で苦しむ多くの患者さんにとって、より良い選択肢を提供できるよう尽力してまいります。

ダビンチ5について

2025年7月に国内導入が開始された米インテュイティブサージカル社製の第5世代目にあたる手術支援ロボットです。高精細で拡大表示も可能な3Dハイビジョン画像と、手ブレの排除、広い可動域を持つ鉗子、力覚フィードバック機能が特徴です。これにより医師はより安全に正確で繊細な手術操作が可能となります。
なお、当院は国内最初期導入施設全7施設のうちの1つとなります。国内最初期導入施設でロボットによる心臓手術が実施可能な施設として認定を受けているのは当院と九州の1施設のみとなっています。




