基本理念
新医師臨床研修制度において以下の理念を掲げる。
「臨床研修は、医師が、医師としての人格を涵養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁にかかわる負傷または疾病に適切に対応できるよう、プライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度・技能・知識)を身につけることのできるものであること。」
プログラムの目標・方向性
- プライマリー・ケア医のみならず、将来、各専門分野に進む者にとっても不可欠な、基本的臨床能力を速やかに身につけ、真に臨床力のある医師を育成し、これを全国・世界に送り出す。
- 患者本位の医療を実現するために、医療全体の向上のために、「優れた医師づくり」を通して貢献する。
初期研修プログラム概要
オリジナリティー
- 速やかに、バランス良く、かつ、着実に総合力・基本的臨床能力を身につけることが出来るプログラムになっている。
- やる気のある者が、無限に成長できる指導体制と、臨床経験を提供しうるフィールドである。
- 最初に、救急・総合診療科などを中心とした混合病棟で3〜5ヶ月間を経た後、それぞれのローテーションを開始する。
- 期研修中に、精神医学・在宅医療・社会行動科学・予防医学・家庭医療学・臨床疫学・医療倫理学・老年医療・ターミナルケア・情報医学等の要素をふんだんに盛り込む。
・・・・・「多要素同時並行型」
- 画一的な研修方式はとらず、個々の研修医のニーズにある程度呼応したカリキュラムを作成する。
・・・・「小回りが利く臨機応変の研修」
- どこをローテーションしていても、指導医が中心に開催している、朝の勉強会・文献抄読会・症例検討会・ランチョンセミナーへの参加を、毎日義務付ける。
- 夕方の症例検討会・剖検病理検討会・有名な先生を招いての勉強会などを定期的に行なっている。
- 指導医−(後期)レジデント−指導医 の屋根瓦方式を採用するが、研修医に主治医としての機能を多く持たせる。
- 外来研修・ACLSコース取得・当直研修・超音波研修・内視鏡研修を早朝から開始する。
1年目研修カリキュラム
- 問診・身体所見だけで診断や必要な検査を詰めるトレーニングを開始する。
- 本来卒前教育でやるべき医療面接OSCEEなども導入する。
- 当直は外来当直から開始〔救急・外科(小外科・整形外科的処置)も含む〕。5月から夜間時間が許す限り、見学実習を行い、6月から上級医・指導医と当直、ファーストコールを4〜7日毎に担当する。当直で受け持った患者は、必ず徹底フォローして診断を詰めフィードバックを受け、研修委員会などで個人評価を受ける。
- 小児救急・小児commom diseaseを小児科医指導の下で診る。
- 心電図・レントゲン読影会(胸部X−P・頭部CT・MRI)の定期開催。
- 基本手技(CV挿入・胸腔ドレナージ・骨髄穿刺・腰椎穿刺・エアウェイ・気管内挿管・スワンガンツカテーテル挿入等)は、全病院協力の下、教育のため配慮して、症例を回してもらう。
- 日本内科学会地方会レベル以上の発表を義務付ける。
2年目研修
- 研修医ごとに、到達度に差がつき、また、学びたいことに偏りが生じてくることが当然予想されるので、ここからは、臨機応変・柔軟なカリキュラムを展開する。全て、研修委員会での合議、受け入れ側の許可により全て任意選択性でと考えている。
- 超音波検査研修・内視鏡研修などは、各研修医の到達点やニーズを最大限考慮して、基本的臨床能力(問診・身体所見だけで詰める能力を中心とする)が、ある程度認められたものから開始する。
- 地域(離島・僻地)研修については、プログラム参加施設である徳洲会グループ病院(研修協力病院)の協力の下にて行なう。地域(離島・僻地)研修のほか、徳洲会グループ内のローテート研修についても、現在検討を行なっている。
- 精神科研修については、プログラム参加施設である研修協力病院の下に行なう。












