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大動脈瘤があると言われている方、あるいは
知人、家族の大動脈瘤のことが心配な方へ(13)
心臓血管外科部長 市原 哲也
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最近、お蔭さまで、このシリーズをお読み下さった方がよく連絡下さいます。有難うございます。また、拙い文章で恐縮に存じます。せめて内容だけでもお汲み取り頂ければ幸いです。
さて、今回は、「血管に針が通らない!?」という題でお話を進めて参ります。今年、2名の方より、「大動脈瘤の手術が必要だが、血管が硬くて針が通らないから手術できない。従ってあんたは死ぬのを待つしかない。」と言われて、ご飯も喉を通らなくなり、それこそ死んだ方がましだ、という連絡を頂きました。一人は胸の瘤、もう一人は腹の瘤でした。
まず検査を致しますと、確かに硬そうな血管ではありました。しかし、どのように眺めても、針が通らないということはないんじゃないかと思い、動脈瘤手術後の方の、術前CT(断層撮影です)と見比べても大して違いはありませんでした。実際、二人とも手術をお受けになって、元気にお帰り頂くことができました。針が通らないということはありませんでした。
大動脈瘤をお持ちの方は概して「動脈硬化」という現象がかなり進んでおります。この現象は、文字通り血管が硬くなるというものですが、程度が重くなると陶器のように硬くなり、花瓶のような血管になるのです。しかし、ここまで進むのは稀でして、大抵は所々陶器のようになっているだけで、それをCTで見ると白く写り、しかも一箇所に集まって見えるものですから、血管の輪切りの像があたかも、白い指輪のようにみえてしまい、「針が立たない」と言われてしまうのです。稀にですが、どこを輪切りにしても真っ白で、本当に花瓶のようになっているものもあるにはあります。しかし、大抵は、ここまで進んではいません。言い換えますと、大動脈瘤の方のCTは、大抵の場合、針が通らないように見えるものなのです。動脈硬化という現象をCTという画像で表すとそう表現されるのです。
「針が立たないから手術できない。」と言われている方がおいでになりましたら、是非お声をかけて下さい。もう一度CTを見直してみる必要があると存じます。「残念ながらその通りです。」と言わざるを得ない場合もあるでしょうがそれは稀なはずです。ですから、一度連絡下さい。もちろん紹介状やCT写真は要りません。お体だけで結構です。
どのようなことでも結構ですので、連絡下さい。何らかのお手伝いができれば幸いです。
連絡をお待ち申し上げます。
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連絡先
千葉西総合病院代表
047-384-8111
大動脈センター 市原哲也
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