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大動脈瘤コラム(11)

おなかや胸に大きな大動脈瘤があり、手術の必要がありながら、慢性腎不全で透析を行っているから、手術できない、あるいは、今手術すると死ぬから破れたらやればいい、などと言われ、そのままにしていて、それが破れ、緊急手術を受ける羽目になった、または、病院に辿り着く前に冷たくなってしまった、という悲惨な例が後を絶ちません。胸や腹の動脈瘤破裂で私どもの施設に運ばれ、緊急手術を行った方の4分の1から3分の1の方が、以前から大動脈瘤があり、医師にかかっておいででした。そして、その6分の1から5分の1の方は、慢性腎不全で透析を行っている方でした。

今回は、腎不全で透析中の方で、大動脈瘤があり、「手術すべきだが、腎不全があっちゃだめだなあ。破れたら手術すればいいや。」というようなことを言われている方が、そのうちに破れてしまい、緊急手術が必要になる、あるいは間に合わなくなるという悲劇の主人公にならないための話です。

腎不全があると、手術の際に合併症(「余病」というほうがピンと来ますか?)を起こす可能性も、余病が原因で亡くなる可能性は、腎不全のない方よりも高いことは確かなのですが、だからといって、不可能では決してありません。「不可能ではない。」と申しますと、「助かる確率が限りなくゼロに近いが、ゼロではない。」という意味に取られがちですので補いましょう。不可能でないというよりも、大動脈瘤が破裂に至る確率よりも、手術して助かる確率の方がはるかに高いのです。手術の際、亡くなる確率(「危険率」と申します)は、腎不全のない方より、やや高くなる、と言う方がわかりやすいでしょうか。

一般的に、医療従事者でさえ、「大動脈瘤の手術の危険率はべらぼうに高いから、とても勧められない。」とお考えの方が多いものですから、腎不全があれば尚更のことでしょう。だからこそ、皆さんにお願いしたいことは、たとえ「危険だから手術しないほうがよい。」と言われても、今一度、御自身で確かめて下さい、ということです。どうやって確かめるか、方法は簡単です。私どもに連絡頂ければ、それからそれへと話が進んで、今後必要なことはどんなことかがおわかりになることは間違いございません。

「うちは北海道だが・・・。」とおっしゃる方もおいででしょう。遠方の方は、おいで頂けるならば電車ならば東京駅まで、飛行機ならば成田空港か羽田空港まで迎えに上がりますので、是非連絡下さい。手元に断層撮影の写真をお持ちの方は、それを送って下されば、電話で話しができると思います。

全国の慢性腎不全で透析中の方は21万人を越えると伺っております。さらに、心筋梗塞、狭心症、弁の病気、大動脈瘤という疾患で「腎不全ではこの先の方法はとても・・・。」と言われている方も多数いらっしゃるはずです。どのようなことでも結構ですので、連絡下さい。何らかのお手伝いができれば幸いです。

連絡をお待ち申し上げます。

(12)に続く

連絡先

電話番号:047-384-8111(代表)
(電話交換手より大動脈センターへお繋ぎ致します)

また、
お問い合わせフォームよりメールを頂ければ、メール又は電話でご連絡致します。

大動脈センター 市原 哲也